2014年3月13日木曜日

【内装職人】寝台特急あけぼの 定期運転終了直前に弄ってみた

 3月といえば例年各鉄道会社ではダイヤ改正があります。新たに運転を始める列車・車両がある一方、廃止・運用を終える列車・車両もあり、鉄道ファンにとっては悲喜交々の時期であります。
 今回のダイヤ改正で最も注目を集めている列車と言えばやはり…


 この列車でしょう。ここ数年のjtrain2月発売号はこうした廃止列車の総力特集号になっていますが今年もこのように寝台特急あけぼのが取り上げられています。しかも今回は増ページで読み応え充分。ブルートレインファンなら必携の1冊でしょう。これを参考にKATO製品を加工していきます。



 実は私、KATO製品の初回生産時に入手し、EF81に至ってはEF64 1031のAssyパーツを活用して当時設定の無かった双頭連結器装備機に改造しております。
 今回、更に現行製品ではデフォになっている高圧線の燐青銅線化、碍子への色差し、パンタグラフへの塗装・色差し、屋根のパンタ下の黒塗装を行っております。
 比較用に現行ロッドの敦賀区機と並べていますが、意外と変わった部分が多いことを今更知ることに…




 次に客車。いつもの通りエヌ小屋製品で内装を作っていきます。内装はあけぼの用、カーテンはKATO日本海基本セット用のオロネのカーテンを切り貼りして再現しています。





 ソロも同様に内装はあけぼの用です。カーテンは1階がKATO日本海基本セット用オロネのカーテンを切り出し(1セットでは足りないので不足分はカラーコピーして上質紙に貼り付けて追加)、2階個室の窓はブラインドですが製品の設定が無いのでベージュ色の上質紙で再現しました。


 ハネ車はご覧の通り青森車の特徴でもある濃い青緑色のブラインドを取り付けています。こちらもKATO日本海基本セット用のものを使用していますが、あけぼののハネ車はオハネフ24×2両、オハネフ25×1両、オハネ25×2両となっており、セットの内容ではオハネフ24用が1両分不足してしまいます。
 そこで、シートを逆さまにしてブラインドパーツの形状になるように切り出し部の下側から余白をカッターで切り出すと、本来のパーツの逆パターンでもう1両分のブラインドパーツが出来上がります。それを不足分として充てました。


 というわけで完成です。青森のEF81はパンタグラフに赤とオレンジが入っており、雪原走行時にはよく目立っていいアクセントになっています。

実車はついに明日定期運転最終日になりますが、模型の世界ではいつでも走らせることができ、好きな時にその回想に浸れるのが魅力ではないかと思います、
 お持ちであればひと手間かけてあけぼのの雄姿を再現してみてはいかがでしょうか。

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2014年3月8日土曜日

【鉄なスポット探訪】小さな鉄道博物館 十勝晴駅に行ってみた

 私の住む釧路や帯広などの道東地方は、それほど人口が多い場所ではありません。しかし、日頃からお世話になっている釧路臨港鉄道の会の活動を見てお分かりいただけるかと思いますが、鉄道趣味熱は他の地域には負けていないと私は思っております。というわけで、当ブログでもその一端を今後機会があればどんどん紹介していきたいと思います。鉄分が濃い場所を巡るシリーズ「鉄なスポット探訪」第1回目の今回は、知る人ぞ知るあのお方のお宅訪問です。

 今回はFBで私が記事にしたのを見かけた臨鉄の会メンバーshinasinaさんがわざわざ段取りを組んで頂き営業日外の貸切訪問が実現しました。ありがとうございます。臨鉄の会メンバー他2名が加わり釧路から車で2時間。着いた場所は…


  閑静な住宅街に一際目立つ鉄道標記類。写真にはありませんが「一旦停止」標識が目印です。


 駐車場へ入るとそこには駅が!(違うw)
 

 で、駅長さんはこの方です。(また違うwww)

 そうです、この博物館は過去に数々の鉄道雑誌の写真・特集・記事、オレンジカードの写真を手掛けてきた穂積規さんが館長なのです。持っているのは過去に特集記事を手掛けたRail Magazine 131号。発売時瞬く間に書店から姿を消したという自信作。(微妙な写真でスミマセン…)
 以前は自宅の2階に鉄道グッズを所蔵しひっそりと公開していたのですが、この度自宅の敷地内にあった小屋を大規模改装し鉄道グッズの展示はもちろんのこと、道内最大規模(おそらく)の鉄道模型貸レイアウトを新設し文字通り博物館としてオープンしたのです。




 所狭しと並ぶ鉄道グッズ・部品の数々。これらが間近に見られるのです。こんなに素晴らしいことなんてなかなかありません。


 そして来場記念にこんなきっぷが貰えます。しかも日付をダッチングマシーンで自分で刻印できるサービス付。

 とにかく密度が濃い!グッズの種類・点数の多さはもちろんのこと穂積さんの鉄話も聞きに行くだけでも価値があります。1日じゃ足りないかもしれません。もっと紹介したいのですがネタバレしすぎると来訪時の楽しみがなくなってしまうので程々にしておきます。

 で、私にとってのメインディッシュは…


 もちろんこちら。Nゲージ地平4線・高架2線の計6線、HOゲージ2線の大型レイアウト。東京の貸レイアウトを参考にして設計し、使い勝手や強度・使用した資材にまでこだわったそうです。特定用途に特化した設計を施工した大工さんに伝えるのに苦労したとか。

 

 てなわけで手持ちの車両をガンガン走らせてみました。


 こいつのような長大編成の列車でも余裕をもって運転できます。新幹線16両でも問題ありません。


 早期復帰を願って…


 まもなく定期運転終了のこいつも。ちょっといじってるので近日記事になるかもです。


 先日完成した急行しれとこも運転。


 新旧タラコ色が十勝晴駅に並びました。

 

 動画でまとめました。

 レイアウトのセッティングはほぼ一人でやってきたとのこと。何も言えねェ…
 今後は地面づくりもやっていきたいとのこと。またジオコレ等建物を持参すればレイアウトに土地を分譲していただけるそうです。ここまでやってきたのもスゴイですが更に作りこんでいくには皆様のご協力が必要です。私も何らかの形で今後のレイアウトの規模拡大に協力していきたいと思います。ぜひご協力を!

以下詳細です。
小さな鉄道博物館 十勝晴駅
河東郡音更町柳町南区12 
(帯広駅から十勝バス41系統音更線で約25分 柳町小学校前下車徒歩すぐ。2本/h程度です)
電話 0155-31-8071
入場無料。但し鉄道模型レイアウト利用時は電気代として2時間1,000円
営業時間 毎週日曜日10:00~18:00
※所用の為お休みの場合があるので来訪の際は一度お電話にてお問い合わせをすることをお勧めします。

 穂積さんも話していたのですが、ここが鉄道ファンの溜まり場となって道東地方はもちろんのこと、全国のファン同士で交流していただければとのこと。オープンして1か月余りですが実際に本州からの訪問者が何人かいらっしゃったようです。
 思い出話のネタになること請け合いなので、ぜひ一度お訪ねください!

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