2014年1月30日木曜日

「Train Hokkaido 鉄道風景写真展」のお知らせ

 ちょっと今回は告知させていただきたいことがありまして。
 只今釧路市内にて鉄道写真展が開催されております。

Train Hokkaido 鉄道風景写真展
日時:2014年1月29日(水)~2月2日(日)9:00~21:00(最終日のみ18:00まで)
場所:釧路市生涯学習センター「まなぼっと」 1階市民展示ホール
    北海道釧路市幣舞町4番28号(JR根室本線釧路駅より徒歩約20分)

 釧路在住の榎本淳氏による作品の写真展です。本業もカメラ店勤務(!)
 全道各地を駆け回り、鉄道とその周りの自然風景を収めた素晴らしい作品の数々が皆様をお待ちしております。列車はもちろんのこと、北海道の自然はこんなにも素晴らしいものなんだということが作品から伝わってくるはずです。
 釧路市民の方はもちろんのこと、SLやタンチョウ撮影で来釧された方もぜひお立ち寄りくださいませ。

 
 で、なぜ私が専門外の写真展の告知をしているかというと…


 実は写真展のサブ展示の一つとして、Nゲージの走行展示をしておりまして、地元にちなんだ車両を走らせたいということで臨港鉄道の会のメンバーを介して榎本氏より「キハ40の整備をしてほしい」と言われまして。おまけにタラコ色は釧路の777にしてほしいということで。ご覧の通り1700番台とともに釧路仕様に整備しました。


 777は製品のインレタには収録されてないのでバラ文字を使うのですが、tomixのバラ文字は非常に転写しにくく、初心者泣かせです。というわけで透明ベース付きの収録済みのナンバーから7ばかりをカッターで切り出して貼りました。また、1700番台のインレタには釧路車のみ装備のヘッドマーク差しの枠が収録されているので、それも使わせていただきました。これでタイプにはなりますがキハ40 777の出来上がりです。

 というわけで私も少しだけお手伝いをしましたので、ぜひお越しいただければと思います。


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2014年1月27日月曜日

【釧網本線・急行しれとこ】キハ22 168 他小ネタ

 お待たせしました。今年に入ってようやく初の本格的加工ネタ記事です。

 先日、こんな本の存在を知りました。


 2000年、SL冬の湿原号運転開始前に出版された本で、実際に釧網本線の運転に関わっていた国鉄職員だった方々のインタビューも収録された写真・資料集です。現在とある方からお借りして読んでいるのですが、貴重な写真ばかりで模型製作欲を掻き立てられます。

 そんなわけで、今回からは釧網本線を走った代表的な優等列車、急行「しれとこ」を模型で再現すべく制作していきます。時代設定は1984年以降~廃止になる1986年までの最晩年、標津線へ乗り入れる分割編成を含めた4連を製作します。本当は先日の運転会に合わせて年明けから制作していたのですが間に合うはずもなく…もっと計画的にやらないとですね(笑)

 

 トップバッターはこちら、キハ22 168です。実車は1984年に本州から釧路に転属し、1989年の標津線廃止時に運命を共にし、現在は川北駅跡に保存されています。
 ちょうど製作を思い立った時にウィキペディアで調べていたところ、この車両が写真で出てきたこともあり、制作に踏み切った次第です。


 種車はtomixのキハ22。一般色が出た時に入手し、首都圏色にしようとIPAに漬けて色を落としておいて長期間保管していたものがようやく日の目を見ることになりました(笑)
 手すり・銘板別体化、タブレットキャッチャー・ジャンパ線類追設、表記類追加、ウェザリングが主な加工点です。
 凹凸部の汚れはちょっと塗り方を工夫してみました。タミヤスミ入れ塗料の黒に若干茶色くなる程度にダークブラウンを混ぜ、蓋に付いている刷毛ではなく極細の面相筆で色を入れ、ペトロールにつけて固く搾った綿棒で拭き取りました。煤とサビが混ざったような汚れが再現できたと思います。効果の程は写真ではちょっと伝わりづらいですがお試しいただければと思います。
 床下はフラットブラックで目隠しした後タミヤのウェザリングマスターのブラウン系で錆を再現。



 急行しれとこでのキハ22は主に標津線乗り入れの付属編成に入ることが多かったのですが、時にはキハ56系と基本編成にも連結されていたこともあったようです。今回は根室標津行としています。


 屋根の煤のウェザリングには初めてタミヤのスミ入れ塗料をそのまま吹いてみました。用途上元々濃度が薄い塗料なのでエアブラシでそのまま吹き付けることが可能です。ただ艶が少しでてししまうので気になる方は艶を落とす工夫が必要ではないかと思います。
 …ちょっと派手に汚しすぎた気がします。どうしても斑になってしまうのでいい塩梅にしようと吹き続けた結果、黒くなりすぎたと(笑)まだまだ鍛錬が必要です。


 国鉄時代の車両は、汚してナンボですね(笑)上手く汚すことができればかっこいいです。
今年は国鉄型中心に弄っていきたいと思います。


 
 おまけ。


 先週末、恒例のSL冬の湿原号の重連運転がありました。(今回はDL補機付き)
 で、見物に行ったのですが、ちょっと変わった場所から撮影してみました。


 別保川橋梁です。東釧路を出てすぐのところにあります。ご覧の通り全面結氷しており、例年では人が歩いても問題ない程凍ります。


 というわけで川のど真ん中に立って撮ってみました。動画でも映っていましたが撮り鉄の方々がチラホラと。さらにワカサギ釣りのスポットでもあり、SLが通ると歓声が上がっていました。ワカサギ釣りしながら撮り鉄というのもいいかもしれませんね。


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2014年1月20日月曜日

【イベント】発表会×鉄道模型運転会「釧網本線の魅力」 まとめ

 先日告知した通り、去る1月18日(土)に釧路市博物館にて発表会×鉄道模型運転会「釧網本線の魅力」』が開催され、盛況のうちに無事終了いたしました。ご来場頂いた方々には厚く御礼を申し上げます。そして関係者の皆様、お疲れ様でした。


 今回のイベントはメインイベントが2つという道内の鉄道模型イベントではなかなか見ない面白い内容となりました。まずは今回のテーマである釧網本線に縁のある車両達を紹介・解説しながら走行させるという解説運転コーナーを2回実施。Nゲージ・HOゲージの2種類用意しましたが、解説が始まるとご覧のような人集りができていました。


 そしてもうひとつのメインがこちら、釧網本線をテーマにした研究発表会。先日ご紹介した通り、釧路高専鉄道研究会の生徒が釧網本線全駅と周辺の見どころについて、釧路市立博物館学芸員(兼釧路臨港鉄道の会会員)石川孝織氏が沿線のジオ(自然)について、我々釧路臨港鉄道の会星匠会長が沿線にちなんだテツ話とバラエティに富んだ発表が行われました。

 私もお手伝いをさせていただいたのですが、皆様に模型を通じて釧網本線の魅力を少しでも知っていただくことができたのであれば嬉しいです。趣味としてやっているものが何らかの形で皆様のお役に立てるというのは、日常でもなかなか無いことでもあり、やってて良かったと感じる瞬間でもあります。

 この日からSL冬の湿原号が、さらに来月からは網走-知床斜里間で流氷ノロッコ号の運転が始まり、釧網本線は本格的な冬の観光シーズンに突入します。皆様もぜひ全国屈指の景観が広がる釧網本線に遊びに来てください!



 というわけで、ここからは運転会のハイライトです。


 まずはNゲージから。SL冬の湿原号。


 昨年1度だけ釧網本線を走ったルパン+タラコ3連の豪華客船クルージングトレイン。


 中古市場でもさっぱり見ないノロッコ号。


 拙作のキハ40初期型旭川車。実車は釧網本線網走~緑間の運用です。


 そして快速しれとこ。


 スペシャルゲストに釧路の”匠”K会員作の太平洋石炭販売輸送石炭列車。


 もちろんプッシュプルです。


 連接車のセキ車もご覧の通り。


 HOゲージはK会員の独壇場(笑)まずは混合列車。


こちらにもSL冬の湿原号。


 なんと室内も改装済み。全車ボックスシートでダルマストーブ付き、スハシはカウンターもあります。


 こちらは雄別鉄道1001。


 同じく雄別鉄道YD1301。実はこれらは来週から始まる博物館企画展示品の先行お披露目だったりします。詳しくはこちら


 展示台いいなぁ・・・


 DD16も標茶から接続していた標津線の貨物輸送の絡みで縁があります。


 線路脇に生えるたんぽぽがまた渋い演出。



 最後は動画。HOしか撮ってませんw


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2014年1月14日火曜日

【イベント告知】発表会×鉄道模型運転会「釧網本線の魅力」

 今回はローカルな話題になりますが、私が参加するイベントの紹介です。

 発表会×鉄道模型運転会
「釧網本線の魅力」
日時:1月18日(土) 10:30~15:30
場所:釧路市立博物館 講堂

 釧路湿原、摩周の山々、世界遺産・知床、原生花園に流氷など、沿線に有数の自然資源が点在し、全国屈指の絶景が車窓に広がる釧網本線。このイベントはこの釧網本線をテーマにNゲージ・HOゲージの走行展示だけでなく、「観光資源」「鉄ちゃん(鉄道愛好者)」「ジオ(地球科学)」の視点での研究発表を行い、釧網本線の魅力について理解を深めようというものです。

 発表では市内で唯一鉄道同好会がある釧路高専の生徒や釧路市立博物館学芸員(兼釧路臨港鉄道の会会員)・石川孝織氏、我々釧路臨港鉄道の会・星匠会長がそれぞれ得意の分野で熱弁を振るいます。

 更に模型の方では現在の釧網本線の顔であるキハ54・SL冬の湿原号はもちろん、かつての名物であった客貨混合列車、唯一の優等列車・急行「しれとこ」など、老若男女の方々に楽しんでいただける(…はず)内容になっております。

 また、イベント当日は釧網本線を走る「SL冬の湿原号」今シーズンの運転初日となっております。ぜひSL冬の湿原号を撮影・見物の後に当イベントにお立ち寄りいただければとおもいます。(切実)

 
 ご来場、心からお待ちしておりますm(_ _)m

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2014年1月11日土曜日

【内装職人】KATO 急行はまなす 内装工事

 毎度お馴染みになりつつある(なのか?)内装職人シリーズ、最新作は待望の急行はまなすです。


 というわけで私はKATO製品用のものを購入。地方在住なので予約できたのはいいけど入荷にかなり時間がかかりました(笑)
 最近のエヌ小屋さんの製品は単品だけでなくこのような詰め合わせセットを出してくれるので買い漏らしを防ぐことができ助かります。


 で、中身はこちら。これで繁忙期12連の内装を再現できる内容になっています。
 12連と聞くとどれだけ時間かかるんだよと気が遠くなりそうだとお考えの方がいらっしゃるかと思いますが、まあ、じっくりとやっていきましょう。メーカーでは一日1両と仰っているので。
(私のように2日で12両という健康・精神衛生上無茶なマネはしないでくださいwまあイベントのためとはいえ、ねぇ…)
 というわけで解説を。


 まずは普通車。写真はスハフ14です。客室側デッキ入口に車端ドアパーツ、床に室内表現シール青色、乗務員室部に車端ドア付属の乗務員室パーツ、シートに座席カバーを貼り付けます。


 実は貼り付けていてわかったのですが、KATOの場合、緩急車が12両だと6両になり、セットに含まれる乗務員室パーツが4両分しかないため全車両に貼り付けるためには別売りの乗務員室パーツ収録のシートが必要になります。幸い私は他の手持ちのパーツの余りから調達しましたが、思い切って編成端のスハネフとスハフにしか貼らないという方法でもいいかもしれません。こだわる方はご注意ください。


 床板のツメが干渉する部分は窓側のシートが小さくなっているのでシートカバーは省略してもよいでしょう。


 そして私はここでもうひと工夫。セットにはない14系用カーテンパーツを調達しさらにディテールアップ。以前の583系きたぐにからカーテン開閉時のものを使用していますがこれがなかなかいいんです。


 完成見本はこちら。実際車窓を見ながら寝る人もいればそうでない人もいるのでカーテンの開閉状態はまばら。これを付けることでさらに夜行列車の雰囲気が漂ってきます。夏の朝日を浴びて蟹田や札幌近郊を走る姿を想像して頂ければお分かりいただけるのではないでしょうか。


 ドリームカー車内。床はクリーム色シール、車端パーツは茶色です。で、ここでもひと工夫。ミニラウンジのドアの表現は製品では記述がないのですがこれを余りのオハ用車端パーツで再現。厳密にはドアは淡緑色なのですが無いよりは全然違います。お試しあれ。


 カーペットカーは専用シールを貼り付け。


 カーテンは先程の14系用カーテンパーツの余りを切り貼りして再現。


 寝台車はB寝台シールを使用。


 以前の寝台シートは紙だったのですが今回のものはシールになっており、テープ等を準備する必要はなくそのまま貼り付けできます。また、背ずりのカバーのシールも付属していますが、はまなすは常に寝台モードなので敢えて貼り付けていません。


 ここでもひと工夫。25系用のブラインドを付けました。寝台車は寝て移動するという目的での利用が主ということもあり寝台側は閉め切っている割合が多い印象です。お好みで閉め具合の調整を。
 ※tomix版にはオハネ24が含まれていますが、実車はカーテン装備です。ブラインドは25系及びスハネフ15の装備です。ご注意を。


 これをやれば運転会やレンタルレイアウトでは注目の的になること請け合いです♪また、真夜中に走る姿を再現したいのであれば室内灯にフィルターをかけて深夜減灯時を再現してみるのもいいでしょう。ぜひチャレンジして日本最後の夜行急行列車をお楽しみください。

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にほんブログ村 最近の冷え込みで工房が冷え切っていて止むなく撮影を居間でやりました。無理矢理LED照明を当てているので写真が粗いのなんのw勘弁してください…道東の冬は厳しい。


 

2014年1月7日火曜日

京王プラザホテル札幌 鉄道模型 新春走り初め 2014~お正月わくわく鉄道プラザ~ まとめその2

 前回から続きます。今回は模型の作例に絞って取り上げます。

□Nゲージ編


 まずは雑誌掲載作例から。北海道の匠こと友人おまつ氏のキハ23・40東北色と拙作のキハ23高山色。おまつ氏のキハ23は更新工事による貫通扉・乗降扉を交換した姿。パーツの合いが相変わらず絶妙。詳細はRMM217・218号をご覧下さい。自分のも作らないと…


 北海道の国鉄型一般型気動車祭り会場。カニラッピングはおまつ氏作で他は拙作。右から2番目のキハ40 838(函ハコ)は車体のみ落成した状態での展示(^_^;)


 この貨車、何だかわかりますか?えぞや氏作の西武鉄道のト31(メーカー不詳)。今ではとても考えられない糞尿輸送用貨車だそうです。生々しさを醸し出すウェザリングが何とも。この車両について詳しくは検索してください…


 またおまつ氏作のKATOキハ82。


 現役バリバリ感を演出する加工・ウェザリングが(;´Д`)スバラスィ


 客室内も抜かりなく色入れしてあります。


 サボは自作しているとのこと。列車・年代により異なるので細かいですが手抜きできないポイントでもあります。


 妻面もご覧の通り。


 こちらはキロ80。屋根上に注目。


 連絡船への無線アンテナとその配管が追加されています。北海道仕様には欠かせない装備ですが意外にも作例を見る機会が少ないのです。


 会場の親会社の車両ももちろん仕込んでありました。SD氏のマイクロ京王井の頭線1000系。車内に人形が乗っています。

□HOゲージ編


 Y氏のKATODE10貨物色。つい最近製品化されましたがこれはそれ以前に制作したもの。


 おまつ氏の安達コラ1。単なるキット組立品ではなく適度なウェザリングが効いてます。


 車両ではありませんがSH氏自作の試走台。台自体でレールから集電して載せた車両をベアリングに乗せて走行させるというもの。DCCをやっているのでその調整に役立っているとのこと。


 えぞや氏の日本セメント上磯専用線5号機(メーカー失念)。相変わらずディープなネタをチョイスしてきます。


 K氏のフジモデルスロ52組立品。急行ていねでお馴染み。


 こちらは同じくフジモデルマシ35キット組立品。


 見てくださいこの床下の細密感。このように作り込めるのもHOゲージの魅力でもあると思います。


 Y氏のエンドウ721系。


 乗客がびっしり乗っています。


 同じくY氏のカツミ781系。


 HOサイズの人形は今や100円ショップに並ぶ時代となり、Nゲージより低コストで車内のディテールアップができるようになりました。

□お客様の持ち込みネタより…



 MH氏のtomixコキ107後部標識灯取付作例。電源はボタン電池でコンテナ内に収納、模型用の赤色LEDを使用しているとのこと。最近はNゲージでも使えるLEDがどんどん出ているので早く使いこなせるようになりたいですね。


 こちらは高専生MK君の旭山動物園号現行デザイン版。


 デカールは自作でtomix旧ロット製品をベースにしているとのこと。


 綺麗に貼れているので、十分鑑賞に堪えるものになっています。
 実は私もこれを作るデカールをとあるイベントで頒布しているのを見かけ、買ったのですがまだ手をつけておりません(笑) これを見てやってみたくなりました。

 と、こんな感じでしたが、最後に一つ。


 拙作のKATOはまなす内装フル装備、完成し披露しました。


 詳しくは次回で…


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